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2013年9月23日月曜日

モンクレールW HAVOCに見る相澤陽介さんの視野

ホワイトマウンテニアリングの相澤陽介さんが
モンクレールとタッグを組んで生み出された新ライン、
モンクレールW。

そのモンクレールWより新作が到着しました。

詳細はこちら

到着したのはHAVOCというモデルです。
これが一味違う雰囲気を持っているのですが、
特にへザーカラーのシェルが面白い。
一見ウール地を連想させる表情で、
実はポリアミドとポリエステルのミックス。
つまり見た目とハイテク機能性を同時に狙い撃ちした
新しいデザインとなっています。

じゃん! これがHAVOC。



モンクレールWのテーマはインダストリアルデザイン、
つまり工業製品なのですが、
どういう意味かと言うと、
服をパーツの集合として捉えている。
時計や車といったハイテク工業製品の
製造過程をイメージしてるわけです。
デザインという言葉に、
単にビジュアルデザインだけじゃなくて
工学デザインの視点を持ち込んでいるので
「美+機能」のハイブリッドデザインになっています。

あと、衣服をパーツモジュールを集めて作る
という考え方なので、
衣服=身体は
裏を返すと分解可能、再構成可能で、
器官部品によって作られるという、
ものすごくサイバネスティックなイメージを持っています。

ここ数年のモンクレールはWに限らず全体的に
身体のハイスペック機能化を目指しているようで
サイバーパンクなイメージを煽ってきていますが
相澤さんのW、そしてこのHAVOCというモデルが
その流れの決定打という感じがします。

完全にこれは思想ですね。
単にシーズンの流行を作り出すだけのサイクルだと
モードは死にますので、
ちゃんとブランドの屋台骨として思想を通しておく。
コンセプト程度じゃだめなので、思想を通しておく。
こういうことを欧米のいくつかのブランドは
ちゃんとやってきますが、
相澤さんという人はもともと
そういう思考回路でデザインする人のように感じます。

しかもこういう視野、
デザインをビジュアルから工学にまで敷衍させる視野は、
現代デザインの始まりである
バウハウスの思想に直結しているので、
ちょっとヤバいところまでいってる気がします。
ウィリアムモリスの美術工芸運動の時代が終結、
ないしは転換させることでバウハウスのデザイン思想が始まって、
それがマスプロダクトの工業化社会という領域と
デザインというアートの流れをくむクリエイティブな領域を
アクロバティックにパイプで繋いでしまった。
そのヤバさ、その流れ、というか現代デザインの源流に
もう一度立ち返ろうという
ここ数年のモード界の動きがあると思いますが
モンクレールWは
それをムードではなくて深い回路でやってしまってる感じです。

新しいモンクレールを探している方は
是非トライしてもらいたい一着です。




バックショット

多彩なポケット。腕にはワッペン。

フードは実にサイバーパンクなシルエットデザイン


斜めにカットしたパッチポケット

ライニング

フロントはダブルジップ

そしてボタンクロージャー


しかしここ数年のモンクレールはもの凄い勢いで
デザインを進化させてきています。
是非、もう一度モンクレールのラインアップをチェックしてください。
Wに限らず年々どのラインもヤバいことになってます。


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