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2013年9月27日金曜日

アレキサンダーワンの「未来ってスゲエ」感

アレキサンダーワン(ALEXANDER WANG)の
面白レザーアイテムをまとめてみました。

アレキサンダーワンのアイテムは
どれもデザインはすごくシンプルなのに、
ちょっと悪戯をしかけてくる。
そしてそのちょっとの悪戯、とても微細な変化だけで、
周囲の空気感を変えてしまうような
強いインパクトを印象づける。
この面白さにはいろいろ見方はあるのだけど、
ここではSFという視点でまとめてみました。



まずはこれ。
メタルとパテントレザーを使った長財布です。
ロック、というより、それを一歩超えてSFへ向かってるようなデザイン。
男女ともに使える財布です。


この財布はどこが変わっているかというと、
例えばこれ、四隅の金属パーツがネジ止めされてます。


ドルガバの財布にもこういうのがありましたが、
ドルガバの場合は
もともとクラシックな雰囲気を持ったボディの財布に
ネジをぶち込んで伝統的なロックテイストを固める
というスタンスだけど、
アレキサンダーワンのは、
ボディがすでに感情のない
頽廃的な雰囲気に仕上がっていて、
そこにネジをぶち込んでくる感じです。
だからちょっとパンクのにおいも感じます。

さらにジップヘッド、小ぶりの控え目なジップヘッドなんですが、
ALEXANDERのAの字になって、こっそり自分を主張しています。
この財布にかぎらずアレキサンダーワンのアイテムは、
ジップヘッドがたいていAの字になっています。



色違いのグレー。
グレーになるといよいよサイバー工場から
そのまま出てきたような無機質なデザインという感じです。



同じくアレキサンダーワンから、
こんなグラムロックなカードケースも到着してます。


アレキサンダーワンのデザインは、
全体的にロックテイストといえばロックテイストな
特徴を持っているのだけど、
ありきたりではなくて、
SFに向ったりグラム化したりパンク化したりと、
普通のロック感覚とは距離を置いて
一歩突き抜けてくるところがあります。



例えばこのクラッチバッグ。
持ち手の位置をズラすだけで、実際に持った人の姿に、
ちょっとこれまでとは違った世界やスタイルが
出現するようになってます。
こういうところが未来的、
今、この世界とは別の世界を出現させるという意味で、
未来的な感じがします。 





藤子不二雄の描く未来でこんなバッグあったよな。
っていう感じがする丸まっちいこのバッグも面白いです。
しかもこれ、底面を見ると…


めちゃくちゃ未来感出してます。
技術進歩を間違えたレトロフューチャーかというくらい
スタッズが無機能に無駄にたくさんついてます。




同じバッグの黒バージョンなんですが、こちらは…


やっぱりスタッズが無機能に無駄にたくさんついてて、
しかもさらに…


メタルパーツがホログラムみたいに
レインボーカラーに光る。
子どもがイメージするような「未来ってスゲエ」感が
満ち満ちている傑作です。


というわけで、ざっと走ってみましたが、
ここにあげたアイテムもほかに色違いや素材違いなど
いろんなバージョンをラインアップしていますので
ぜひ覗いてみてください。



アレキサンダーワンのページはこちら




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2013年9月24日火曜日

ゴートスキン(山羊革)を身につけたい

レザーにこだわるなら
ゴートスキン(山羊革)を身につけたい。
通好みといわれるレザーである。
シボが荒く、粗野で無骨な表情がある。
ガラスのような光沢も出る。
そして硬く、強い。
どんなレザーよりも頑丈である。

ラムが夜にひっそりと忍び寄るクールな殺し屋
アラン・ドロンの衣装なら
ゴートは無精ひげを生やし
場末の酒屋で銃を放つガンマン
ジェームズ・コバーンの衣装である。

ジェームズ・コバーン、
サム・ペキンパー、
チャールズ・ブロンソン、
スティーブ・マックィーン、
このラインである。

浮薄なモードに浮かれるダサイ輩たちの中で、
通好みの男くさいゴートレザーを着る
「態度のモード」が今、面白いのである。


というわけで今回は
ゴートレザーを用いたアイテムを集めてみました。
スエード処理で土の匂いを引き込んだボスのブルゾン、
レディースのバッグや財布、
いずれもゴートの無骨さが深い味わいを生んでいます。

「オシャレは態度である、態度こそオシャレの本質である」との、
メッセージを込めて。



【モダンブルーのゴートレザーアイテムたち

BOSS - HUGO BOSS
http://www.modern-blue.jp/Page/GOODSDETAIL-42689
ドレープを作る柔らかなレザーエクステリアはゴート(山羊)スエード。ソフトな心地良さに仕上げられており、ライトウェイトでフィット感の良さは抜群。ラムやカウのような高級感で魅せるというよりはコアで味のある表情にこそ、その魅力を意図した素材遣いといえます。ボスらしいこだわりの造形でアダルトな魅力溢れるデザインはシンプルでシャープな仕上がり。上品で落ち着いたブラウンは使い込む程に味わいが増し、自分だけのカラーに染まっていきます。袖を通した時の着心地に「違い」をはっきりと分かっていただけるヒューゴボス渾身の1着を是非お試しください。

GIORGIO ARMANI
http://www.modern-blue.jp/GOODSDETAIL-40883
フィールドジャケットをイメージソースに完成させた精悍な1着。リザード調のエンボスパターンが施された厚手のゴートレザーをエクステリアに採用。襟・フロント・ポケット・カフにはソフトラムをセットし、ラグジュアリーなアクセントをプラス。明確なコントラストを生みつつ、レザーの持つ重厚で迫力のある存在感が活きた佇まいが男心をくすぐります。身頃には高機能ポリエステル素材の中綿が入っているため温かく、ダウンのように膨張感がなくすっきりみせているのもポイントです。休日のタウンカジュアルに、またドライブにとお役立てください。ボタンはすべて天然素材に金属トリミングを施したオリジナルデザイン。フロントはボタンとデュアルジップのダブルクロージャー。カフはボタンストラップで開閉可能。

GIVENCHY
http://www.modern-blue.jp/GOODSDETAIL-38616
天然のシボが浮かぶレザーが引き立つ、シンプルなエクステリアが魅力的な長財布。L字型ジッパーを開けるとセンターに小銭入れ、12ヶ所のカードケースと4ヶ所のフリーポケットは左右に均等に振り分けられておりシンプルです。コンパートメント全体がひとつのポケット状になっているので、開きすぎて周囲に中身を公開してしまう心配は無用。使用している素材は丈夫でキズの目立ちにくいゴートレザーですので、毎日のお財布として最適です。是非ご愛用ください。

GIVENCHY
http://www.modern-blue.jp/GOODSDETAIL-38618
天然のシボが浮かぶレザーが引き立つ、シンプルなエクステリアが魅力的な長財布。L字型ジッパーを開けるとセンターに小銭入れ、12ヶ所のカードケースと4ヶ所のフリーポケットは左右に均等に振り分けられておりシンプルなつくりです。コンパートメント全体がひとつのポケット状になっているので、開きすぎて周囲に中身を公開してしまう心配は無用。使用している素材は丈夫でキズの目立ちにくいゴートレザーですので、毎日のお財布として最適です。是非ご愛用ください。

GIVENCHY
http://www.modern-blue.jp/GOODSDETAIL-42607
ボストンブームの火付け役のひとつと言えるジバンシーの「ANTIGONA」。滑らかなゴートレザー、独自のフォルムに大きめのジッパーや、フロントのトライアングルにみられるミリタリーアプローチのデザインが特徴のモデルです。本作は取り回しの良さと、デイリー向けの収能力を兼ね備えたスモールサイズ。
ファッショニスタやセレブにも愛用者の多い「ANTIGONA」をこの機会に是非!

MARC JACOBS
マークジェイコブスのバッグ中でも人気の「Wellington」からラウンドフォルムが魅力の「Abbey」をご紹介
。艶やかな光沢とシボの凹凸感が美しい上質なゴートレザーをボディに採用し、大ぶりのジップヘッドやリングなどのゴールドパーツが煌びやかなアクセントになっています。ジップトップの間口は大きく開き、中身が一目瞭然。A4書類がぴたりと納まるサイズに加えて、マチも十分に確保され収納力も申し分ありません。インナーにはジップポケットやガジェットポケットも設けられ、機能的にも秀逸。オン&オフ問わずデイリーにご愛用いただける逸品です

MARC JACOBS
http://www.modern-blue.jp/GOODSDETAIL-24345
マークジェイコブスのバッグ中でも人気の「Wellington」から頼もしい収納力が魅力の「Ryder」をご紹介。
艶やかな光沢が美しい上質なゴートレザーをボディに採用し、大ぶりのジップヘッドやリングなどのゴールドパーツが煌びやかなアクセントになっています。A4書類はもちろんのこと雑誌もゆうに入る横長シルエットに十分なマチが確保され、収納力は申し分なし。スナップ式のフロントフラップを開くとインナーには大きなジップポケットやガジェットポケットが計2ヵ所。シンプルなコンパートメントで使い勝手も良好です。大きめサイズながら820kgという軽量も魅力的。オン&オフ問わず、デイリーにご愛用いただける逸品です。




2013年9月23日月曜日

モンクレールW HAVOCに見る相澤陽介さんの視野

ホワイトマウンテニアリングの相澤陽介さんが
モンクレールとタッグを組んで生み出された新ライン、
モンクレールW。

そのモンクレールWより新作が到着しました。

詳細はこちら

到着したのはHAVOCというモデルです。
これが一味違う雰囲気を持っているのですが、
特にへザーカラーのシェルが面白い。
一見ウール地を連想させる表情で、
実はポリアミドとポリエステルのミックス。
つまり見た目とハイテク機能性を同時に狙い撃ちした
新しいデザインとなっています。

じゃん! これがHAVOC。



モンクレールWのテーマはインダストリアルデザイン、
つまり工業製品なのですが、
どういう意味かと言うと、
服をパーツの集合として捉えている。
時計や車といったハイテク工業製品の
製造過程をイメージしてるわけです。
デザインという言葉に、
単にビジュアルデザインだけじゃなくて
工学デザインの視点を持ち込んでいるので
「美+機能」のハイブリッドデザインになっています。

あと、衣服をパーツモジュールを集めて作る
という考え方なので、
衣服=身体は
裏を返すと分解可能、再構成可能で、
器官部品によって作られるという、
ものすごくサイバネスティックなイメージを持っています。

ここ数年のモンクレールはWに限らず全体的に
身体のハイスペック機能化を目指しているようで
サイバーパンクなイメージを煽ってきていますが
相澤さんのW、そしてこのHAVOCというモデルが
その流れの決定打という感じがします。

完全にこれは思想ですね。
単にシーズンの流行を作り出すだけのサイクルだと
モードは死にますので、
ちゃんとブランドの屋台骨として思想を通しておく。
コンセプト程度じゃだめなので、思想を通しておく。
こういうことを欧米のいくつかのブランドは
ちゃんとやってきますが、
相澤さんという人はもともと
そういう思考回路でデザインする人のように感じます。

しかもこういう視野、
デザインをビジュアルから工学にまで敷衍させる視野は、
現代デザインの始まりである
バウハウスの思想に直結しているので、
ちょっとヤバいところまでいってる気がします。
ウィリアムモリスの美術工芸運動の時代が終結、
ないしは転換させることでバウハウスのデザイン思想が始まって、
それがマスプロダクトの工業化社会という領域と
デザインというアートの流れをくむクリエイティブな領域を
アクロバティックにパイプで繋いでしまった。
そのヤバさ、その流れ、というか現代デザインの源流に
もう一度立ち返ろうという
ここ数年のモード界の動きがあると思いますが
モンクレールWは
それをムードではなくて深い回路でやってしまってる感じです。

新しいモンクレールを探している方は
是非トライしてもらいたい一着です。




バックショット

多彩なポケット。腕にはワッペン。

フードは実にサイバーパンクなシルエットデザイン


斜めにカットしたパッチポケット

ライニング

フロントはダブルジップ

そしてボタンクロージャー


しかしここ数年のモンクレールはもの凄い勢いで
デザインを進化させてきています。
是非、もう一度モンクレールのラインアップをチェックしてください。
Wに限らず年々どのラインもヤバいことになってます。


モンクレール・メンズ一覧

モンクレール・レディース一覧




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2013年9月16日月曜日

少々頑固なジャンニルッソのドレス靴

ジャンニルッソの新作ドレス靴が入荷しました。
知る人ぞ知る中堅シューズブランドですが、
若い人は特にここからドレスシューズの世界に
入門するのも良いと思います。

写真は内羽根式シューズ。


同系色2種のレザーがコントラストを作る個性派の内羽根式



 2万円台前半でこのレベルの
ちょっと色気のあるドレスシューズは魅力的だと思います。
僕も昨年一足買いましたがこれがなかなか良いです。
ある意味大御所シューズブランドより頑固なところがあって
ソールまでちゃんとレザーで仕上げています。

ソールはブランドオリジナルではないです。でもこの時世にレザーに拘っています。



ジャンニルッソの靴はフォルムがきれい。
低重心ロングノーズという、いわゆる「お洒落フォルム」なのですが、
抑制が効いていてそのバランス感覚がかっこいい。
低重心でも甲にストレスがかからないのも良いです。

このくらいの低重心ロングノーズが一番きれいだと思います

低重心ロングノーズは流行りすぎたせいで表現が過剰化し、
ついにはヤンキー靴を産み落とすところまで行きましたが、
ジャンニルッソの低重心ロングノーズが
正解なんじゃないでしょうか。
このあたりの低さ、シャープさが
一番かっこいいと思います。 



今回は16型が新着しましたが、
僕のオススメはこれ、チャッカブーツ。


チャッカブーツらしいシンプル美に
ジャンニルッソというブランドの
デザインスタイルががよくハマってる。
シボが浮き出しブラウンが微妙にグラデーションがかってます。 





こちらはボルドーカラー。


渋い。そして色っぽい。
ソールが薄いのとステッチが最少なのとノーズの低重心で、
サラッとしたデザインになってます。





最後にもう一足。
ジャンニルッソ初、スニーカーです。


でも、外羽根ブローグという
ドレスシューズスタイルのスエードスニーカーですが…。
こんな変り種もあるのです。





【ブランド紹介】
Gianni Russo ジャンニ・ルッソ

イタリアンクラシコやサルトリアの聖地として知られるナポリに拠点を置くシューズブランド。スーツと密接な関係にあるこの地にファクトリーを構えるブランドは、そのいずれもが伝統技法に則ったクラシコスタイルを得意としており、ジャンニ・ルッソもそのひとつである。OEMなどで他社の生産に携わらず、昔ながらのテーラーやセレクトショップとの取引きのみに限定し、確固たる美意識と伝統製法に則ったイタリアのスタイルを守り続けている。

ジャンニ・ルッソのシューズ一覧