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2013年9月13日金曜日

ピューテリーの剛直なポジション

ダウンウェアはやはりスポーツウェアなのだと思う。
モンクレールは登山服だし、コルマーはスキーウェアだし、
アスペジやデュベティカは街着として提案したけど、
もとはスポーツウェア、というか、街とか、
そういう日常シーンで着る服じゃない。

本来は普通の生活圏域より環境が過酷な場所で着る
いわばエクストリームウェアなんじゃないかと思う。


アスペジは完全に街着として提案したので、そこが新しかった。
デュベティカは街着をさらに進化させ、
デザインウェアとして提案したので
またそこが新鮮だった。
そして僕が今ここで注目したいのはピューテリー(Peuterey)なのだ。


ピューテリーは街着である。
そのくせ、“スポーティー”をキーワードに掲げている。
街着として売り出しながら、
スポーツウェアのニュアンスがあるよ、と言うのである。
しかもしかも、“スポーティ&エレガンス”だという。
これは変である。
なぜって、
ものごとの位階としてはこうだからだ。

      【動の服 / 自然・サバイバル環境的要素】
            ↑
エクストリームウェア
スポーツウェア
タウンウェア(街着)
ドレスウェア(エレガンス)
            ↓
      【静の服 / 人工・サロン環境的要素】

スポーティで、なおかつ街着で、
なおかつドレスウェアだというのである。
さらに言うと、ピューテリーはミリタリー系ダウンウェアだという。
フラップポケットだったり、メタルパーツを多用したり、
ベルテッド仕様だったりで、
たしかにミリタリー系のデザインを踏襲している。
軍服なのである。
スポーツウェアで街着でドレスウェアで
軍服なのである。

もうわけがわからない。

ピューテリーというブランドはおかしくなっているのだ。
コンセプトがおかしくなっているのだ。
いろんなイメージがぐるぐると渦を巻き過ぎて、
メンズウェアの位階から
次元の違う所へ行ってしまっているのだ。

でも不思議と、ピューテリーのダウンウェアを見ていると
わからないでもないなあ、となるのである。


たしかにトレンチコートなんかと一緒で、
軍服の要素を持っている。
そして、これもトレンチコートなんかと一緒で、
スーツやジャケットの上に着る
アウターとして似つかわしい。
シルエットが剛直ですっきりしていて、
加えて貫禄があるからである。

スーツやジャケットに似合うから、
自然、ドレスウェアと相性が良い。
ドレスウェアと相性が良いので、
なるほど、エレガンスなのである。

こうしてビジネス通勤にも着て行ける
さらに街着でも着て行ける
だからタウンウェアとしてもガシガシ使えてしまう。

ピューテリーのこの立ち位置は、本当に不思議である。

ダウンウェアを着る人が増えてきて、
ダウンウェアを作るブランドが増えてきて、
世の中にはダウンウェアがいっぱいに溢れているけど
ピューテリーは唯一無二のポジションを
守り続けているのである。

最強のスタンダードモデルHURRICANE
ロングレングス×ベルテッド仕様という
フォーマル路線を強調したGUARDIAN
両サイドにマフポケットを配した特徴的なIRON

どいつも強者で、個性的で、大人である。
貫禄と美意識と実用性と哲学を閉じ込めた
ダウンウェアである。

昨冬もイタリアでは
ピューテリーをきたオヤジたちが街に溢れた。
今季もやはり、
イタリアではやばいことになりそうな予感である。
見るべきブランドの一つだ。

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