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2013年4月16日火曜日

Etro


豪奢・華麗
ETRO:Scarfs

エトロのペイズリー柄は
鉛筆を使ったデザインスケッチから始まる。
細密なモノクロの輪郭が完成すると
今度はテンペラ絵具を使い
セーブルの毛筆で色づけしていく。
100時間ほど費やし
仕上がるデザイン画はわずかに1枚。
こうして完成した下絵をもとに
ようやくシルクスクリーンのフレームを作成し
スケッチ画を生地にプリントしていく。

まるで磁器や提灯の絵付けといった
伝統工芸に比肩する作業である。
それをこのプレタポルテに覆われた
モード時代の世界でやっていることが
どんなに凄いことか
ため息が出るほどである。

豪奢・華麗なスカーフ。
インドのカシミール紋様が
もとのイメージソースである。
よく知られたように、
エトロの創業者ジンモ・エトロは
アンティークの収集家だった。
世界各地の人間という人間の築き上げた
文化の古い層にまで
眼差しが入り込んでいるためか、
デザインとして視野に収めている範囲が
このブランドは
ひときわ広大であるように感じる。

素材はシルク。ないしはシルクとウールの混紡。
単に流行を追うだけの人は、
こういうアイテムは持たなくていいと思う。
モノに負けるから。
深みのあるオシャレができる人に
是非手にし、使いこなしてほしい。

エトロのスカーフ

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